風魔小太郎 忍活録【武川来訪 】


先日、とある事情により山梨県北杜市の山中へ旅をしてきたでござる。
今回の旅の目的は、山に立ててある小屋の様子見と周辺の草刈りのお手伝いでござる。

目的地までは車で2時間といったところ……伺った話によれば以前は5時間ほどかけて向かっていたとのことゆえ、まったくもって新しく道がつながるというのはありがたい話でござる。

緑深い山々を抜け、およそ車道と思えぬ道をツッコみ到達した目的地は見事に草樹にのみこまれてござった。
小屋へ続く道さえ目視が難しく、しかも雨で濡れた枯れ葉で覆われ、いささか滑りやすくなっおり危うさもある。

ざっくりと道を切り開き、踏み固めながら通り道を確保し、なんとか小屋へ到達。
長年放置していた小屋は雨漏りの後も多く、木材の痛みが激しそうでござった。

短期での補修は困難と判断され、せっかく来たのだからとのご厚意に甘え、山の奥地を少し探索させてもらったでござる。
かろうじて車が走れそうな砂利道の左右は古木が倒れ、苔むした岩が転がる深い森。
夏場の太陽ゆえに、心地よい明るさではあるものの、日が落ちると完全に闇に閉ざされるものと思う森でござった。

それゆえ、自然との一体感を感じるには不足なく、なんとも言えぬ解放感を得られたござる。

道中、仲良く駆け抜ける3頭の鹿や岩に腰掛け休む猿の姿を拝むことができたでござる。
美味しそうな木苺もたわわに実っており、風魔の里たる箱根の山ならいざ知らず、普段の活動拠点たる湘南界隈ではなかなかお目にかかれぬ光景に満足でござった。

短いながらも探索を終えて戻ると、小屋への道が切り開かれ、切り倒された枝葉が転がっていたでござる。
ちょっと申し訳なさを感じながら適当に枝葉を集めていると、ものすごい量の虫たちが飛び交い、ぶつかってくる。
虫よけを使っていたので、大きな被害は被らなかったものの、今後来るときは顔を覆える蚊帳付帽子を持参しようと心に決めるには十分な出来事でござった。

一通りの作業を終えて、本日のお宿へと向かう。
お宿までの道のり……およそ1時間。
町が遠いでござるのぅ(遠い目)

途中、日本武尊が植えた言われる日本三大桜が一つ、神代桜を見てきたでござる!

 

見事な古木でござったが……やはり桜は花が咲いているときに見たいものでござるな!!

 

食事と風呂を馳走になり、のんびりしていると同行者が異変に気付いたでござる。
拙者の足から流れる鮮血が浴衣を染めていたのでござる。
蛭にやられたものとみられ、作業中に着ていた衣服も大量の血液を吸っていたでござる。
……ここまで気づかぬとは、拙者ともあろうものが不覚でござった。

翌日は午前中に昨日の続きとして、枝葉集めと不要な木と枝の切り落としを行い、少し進んだ先にあるSUNTORYの酒造工場の見学(ウイスキー見学のツアーは残念ながら満席だったので、南アルプスの天然水ツアーに参加)、甲州名物の『ほうとう』を食し、帰路についたでござる。

久々の大自然に心洗われ、久々に箱根にも足を伸ばしてみたくなったでござる。

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