先日拙者がゲームマスターを務めましたるソードワールド2.0のキャンペーンシナリオ第2話を公開するでござる。
第2話はシティーアドベンチャーにチャレンジしたでござる。
……シティアドベンチャーってシナリオもマスタリングも難しいでござるな。
ソードワールド2.0 キャンペーンシナリオ2
【コボルト恋物語】
推奨レベル:3
想定人数:3人
所要時間:4時間程度
舞台:フェンディル王国ディルクール
シナリオ概要:
最近コボルトのララの様子がおかしい。
仕事中もぼんやりしていて、たまに料理の失敗もする。
あんなに器用なララがどうしてこんな失敗を?
一体彼女に何があったのだろうか?
→ソードワールド2.0シナリオ コボルト恋物語(PDFダウンロード)
シナリオ内容ピックアップ
■OP コボルトのララと冒険者
『奇跡の六花亭』でララの異変を目撃する。
リレイアも頭を悩ませており、やや疲れが見えるである。
リレイアに叱られたララはしょんぼりと店を後にする。
■シーン1 ララの異変
昨日からララの様子がおかしいことをリレイアに聞かされる。
ララの様子を見てほしいと頼まれる。
■シーン2 悩めるララ
落ち込んでいるララを慰める冒険者。
そんなところに、果物籠いっぱいのフルーツを抱えたオスコボルトが通りかかり、ララに挨拶をする。
恥ずかしそうにしながらも挨拶をかえし、去っていくオスコボルトを名残惜しそうに見ている。
ララは彼に恋をしているようだ。
■シーン3 恋する乙女ララ
ララの恋心を知った冒険者とリレイアがララの恋を応援する。
■シーン4 イケメンコボルト テト
ララが恋したコボルトの情報を集める。
テトという名前のコボルトで魔動機師スティーブの下で働いている。
また、好きな食べ物や趣味なども調べられる。
■シーン5 ララとテト
テトの情報をまとめて、ララとテトを仲良くさせる作戦を練る。
その後二人を引き合わせ、仲良くさせる。
二人は翌日も会うことを約束して別れる。
■シーン6 待ちぼうけのララ
約束の時間になっても待ち合わせ場所に現れないテト。
家を訪ねても誰もいない。
ララはしょんぼりしながら家に帰る。
■シーン7 夜の街を駆けるテト
夜中にテトらしき影を街中で見かける。
後を追っても途中で見失ってしまう。
■シーン8 テトはどこに?
テトの家を訪ねるが誰もいない。
慌てていたのか鍵はかかってなく、家の中は荒れている。
昨夜、家の明かりがついていて、ゴソゴソ音が聞こえたらしい。
門の警備員の話によると町の外へと出て行ったらしい。
■シーン9 テトの痕跡を追え
テトを探して欲しいとララに懇願される。
街の外へ出てテトの痕跡を追う。
■シーン10 テトと蛮族
テトの痕跡を追って、蛮族の隠れ家にたどり着く。
中からテトの悲鳴が聞こえる。
蛮族にいじめられているようだ。
またスティーブも一緒に捕らわれているようである。
■シーン11 テト(とスティーブ)救出作戦!
いわゆるボス戦。
ボガードソーズマン×1
ボガード×3
■シーン12 蛮族の目的は?
蛮族たちを倒して、テトとスティーブを助ける。
レッサーオーガを呼び、スティーブに化けて街に潜伏しようと企てていたことが判明する。
■エンディング
ララとテトは事件後さらに仲良くなったようである。
テトとスティーブを救出することが出来ればシナリオ目的達成である
基本的にスリリングな展開のシナリオを作成しているので、たまには「ほんわか系」のシナリオをやってみよう!
でも、やっぱりドキドキなアクセントは必要だよね!
……そんな思いで作成した今回のシナリオでござったが、久々の自由なシティーアドベンチャーを舐めていたでござる。
コボルトのテトが「スティーブという魔動技師と一緒に住んでいる。」という情報をだしたとたん、プレイヤーの興味が完全にスティーブさんへと移ってしまったでござる。
普段のシナリオパターンからの推測からか「スティーブが怪しい。悪い奴に違いない。」という超理論により熱心にスティーブを調べるプレイヤーたち。
「このGMがコボルトの恋なんて、甘っちょろいシナリオで終わらすわけがない!きっとマッドな展開が……」とあらぬ期待のもと、シナリオの本筋に関係ない部分で慎重にスティーブ調査計画が練られた時には、普段のマスタリングを反省したでござる。
さらには、「夜を徹してテトの家を見張る」など想定外の事態もあり、GM目線でなかなかドキドキしたでござる。
無論シナリオ崩壊という最悪な事態は回避でき、アドリブながらもプレイヤーが満足できる展開には持ち込めたので良かったでござる。
今シナリオを利用する場合は、事件のキモである「スティーブが蛮族に捕まる」部分をなんとか実行できれば成り立つでござる。
実際のプレイでは、プレイヤーが必要以上にスティーブを調べだしたので、『数日前から街の外の遺跡に籠って研究しており、テトは食事などを運んでいる』という設定に切り替えて、乗り切ったでござる。